パンドラの箱

はりきり院長夫人笹川正子です


2月某日 いつものように朝のメールチェック

ここ数日前から届いていた気になるメール

無視しようと思えば思うほどついつい目が行ってしまい、
よせばいいのにとうとうマウスをクリック


これから私をを恐怖に陥れる、
開けてはならぬパンドラの箱だったとは知る由もなく・・・


振り返ること数日前から英文のメールが何通か届いていた

最初は無視して削除していたが添付文書もあり、
何が書いてあるのか知りたい欲求が日に日に強くなって行った


実は私のもとには英文メールが来ることもあり、
特段不思議とは思わなかった

過去の英文メールには、
(お宅の)クリニックのメールアカウントは既に使用されているので変更して下さいという、

言いがかりのような内容が送られて来るときもあった

内容によって無視するもの、あるいは対応するものもあり、
一応目を通しておくことは必要である


気になるファイルをクリックしてしまうやいなや、
パソコンのデスクトップ画面が何やらおどろおどろしい画面に変わった。

私のデスクトップ画面と重なるようにして赤い文字でちょっぴり変な日本語が書かれていた

どうやらその文言を読むと、すべてのファイルが暗号化されたと書いてある

で、みるみるうちに私のファイルの拡張子が.lockyに代わっていった!!

おまけに次々とアイコンが白く変わっていくではないか!?

(後に分かったが、それはつまり私の作ったファイルデータが暗号化されたということだったらしい。)

その赤文字を読んでいくと、暗号化されたファイルを複号化するためにお金を払えとか、
良く分からないソフトを購入しろとか書いてあった

今回の件で学んだがこれは身代金要求型ウイルス(ランサムウェア)というものらしい

データを人質にとられ、復元することと引き換えに多額の身代金を要求される


ハリウッドの某病院ではハッカーによる攻撃で病院ネットワークにアクセスできなくなり、システム復旧の複号キーを得るためにビットコインの支払いを要求された
と聞いている


それはまるでワンクリックによってパンドラの箱から混沌が飛び出してきたよう

いやまてパンドラの箱なら最後に希望が残っているはずだと自分を奮い立たせ、
当院ホームページ制作・管理会社に連絡して状況説明

制作管理会社の指示でそのおどろおどろしい画面を写メで撮り送信

状況がのみこめないやら、ファイルを奪還したいやらであちこちファイルを開こうとしたのが致命傷

ホームページ制作・管理会社から電源を落とす指示が出るまでの数分間が長いのなんのって・・


とりあえずそのホームページ制作・管理会社にパソコンを預けて、
まだ生きているファイルを取り出してもらうことに希望を見い出す


翌日その会社から電話があり、「残念ですが・・・」努力及ばずデータ取り出せなかったと

と同時にlocky暗号複号化してくれる会社があると聞かされ早速電話

復号化してくれそうな会社いわく、問い合わせが多いので対応できませんとケンモホロロ・・。


万策尽きた感じであった

が、どうにもこうにも腹の虫がおさまらない。

すべての原因は私の軽率な行動のせいだと重々わかっているが・・

ものが壊され破壊されたのだから警察に相談できないか?こんな疑問がふつふつ湧いてきた

当院のナイスなリーガル用心棒の顧問弁護士に諭されて
今回はウイルス被害ということで情報を提供し、警察を通じて市民に注意喚起を促してもらいましょうってことで
被害現物ノートパソコンを小脇に抱え一路警察へ


実は警察でもいろいろ学び、パンドラの箱の前では無力と思い知ったのであった

次号に続くということで